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2014-07-16

「トイレ展」に行ってきた

この前、科学未来館へ行って、そこでやっていた企画展が、ポスターなどの見た目とは裏腹に結構奥深く感じた。

内容としては、以下のような通り。

最初は、ドアが3つあって、好きな扉からお入りくださいと言われたが、どこから入っても次の同じフロアに出るようになっていて、意味が分からず、次のフロアでは中央に便器が鎮座して、その周りにいかにも子供向け保健関係の本に出てきそうなキャラクターが紹介されていたり、そして、微妙にプロジェクションマッピングを使いつつトイレが人間たちに文句を言うという演出があったり。
正直、何じゃこりゃな出だしで、一瞬入ったのを後悔しそうになった。

次に、幾つかの動物の糞が展示されていたり、健康的なうんちとは何か? が解説されていて、一度は聞いたことあるような内容だった。
ここで健康的な生活をおくらにゃならんなと身にしみる。

この辺りから、未来館っぽい感じがするのだが、トイレの歴史と下水処理の整備による公衆衛生の改善に関する説明があった。(坊さんがケツ丸出ししてる)昔のトイレの模型が飾られていたり、(ハイヒールの話などで有名だが)昔のヨーロッパでは、汚物を窓から道路に向かって捨ててた話があったり。特に衝撃的なのが、1960年代に作られたらしい、汚水に関する短いビデオ。汚物を川に流す映像と、その川が流れ着いた海で人々が遊ぶ映像が流れていた……。

下水処理施設が整備されて、衛生的なトイレができたが、極限環境ではそうもいかない、という話が後半。段々とオープニングからは想像できない硬派な話になってくる。

汚物を捨てられない宇宙のトイレの紹介のあと、世界的に見れば下水施設が整っていない地域が圧倒的で、そこの公衆衛生が大きな問題になっている説明があった。(発展途上国だとか、スラム街など)。また、そういう所では、ただ捨てるのではなく、うまく再利用することが有効で、そのために、下水がなくても汚物を肥料などにリサイクルできるようなトイレや、リサイクルの仕組みを促進するビジネスなども考えられているという。

しかもこういった話は、日本でも無縁とは限らず、震災発生時は、トイレが大きな問題になった(下水がつかえなくなるので通常のトイレが使えない)。

そして最後にトイレありがとう(振り出しに戻る・・・)

確かにトイレ重要、という感想を持てた。
なかなか凄い構成だな、と。


ゆえあって平日に行ったのだけど、平日にも関わらず(まだ夏休みではない)、結構家族連れがいたなあ。。。

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