SyntaxHighlighter

2013-12-28

「過負荷に耐えるWebの作り方」を読んだ

本を紹介している記事をどこかで見つけて、その後本屋でたまたま見つけたので買ってみた。

ネットの記事やブログなどで、アクセス数が想定以上に急激に増えて、泣きながらもあの手この手を尽くして耐えきったぜという武勇伝的な話があったりするが、この本に書かれているのは、事前に発生し得ることをできる限り事前に想定して、徹底的に検証することで、大きな事故も起こらず乗り切りました、という正反対な内容だった。
前者のようなジェットコースター的な展開は技術的にも読み物的にも楽しいだが、実際仕事をするなら後者のような手堅い展開の方が顧客的にも精神衛生上もいいような気はする。その辺は趣味の問題かもしれない。

以下、内容について適当に感想をまとめると

  • まあ冗談半分の感想として、一章で、話がいつの間にか大きくなって(瞬間最大で10000アクセス/秒→連続10000アクセス/秒)、そんな性能必要なの? と思えるような性能をコミットしてしまったとあったが、SEマネジメント系に一家言ある人たちが聞いたら、「そもそもそこが間違ってる、顧客にとってもベンダーにとっても納得いくラインを交渉して妥協すべきだ」的な話が展開されるんだろうな、と。
  • 短い納期にも関わらず性能を出すために新しい技術に手を出したってところはすごいと思った。自分だったら調査している間に納期が来てしまいそうだ。業務では使っていないけど普段から新しい技術へのアンテナを張っていたから選択し得たのだろうか。
  • 性能検証のところで、クライアント用途としてAWSのようなスラウドサービスを使うってのは参考になった。機会があったら提案してみようかしら。手持ちの機器では不十分だと説明するのが大変そうだが……。
  • 「映画や劇場で携帯電源OFFにすべきところへ行くと落ち着かない」とか「10分ごとにメールを確認する」とか監視当番の方がついやってしまう行動については共感した。自分も監視当番のときに映画見に行く時って結構罪悪感を感じるのよね。だからと言って見に行かない選択肢をとると、それはそれで業務時間でもないのに行動を拘束されるなんて、と負けた気がする……。

こういった本を読むと、開発、インフラ、運用が一丸となって問題解決に向かう形ができれば、作って提供する側にとってもユーザ側にとっても一番いいんだろうなと思う。
ただ、現実は自分の会社を含めて、多くの場合、会社やら部署の壁(会社の壁より部署の壁のほうが高く厚い場合があるから恐ろしい限りだ)で連携しにくい環境だであることと、またすべての案件で全力投球、専属の人をアサインしていったら、事業がスケールしていかない可能性があるので難しいところだなとも。

新しいサービスを作ったり案件を受注した時にまた読むとよさそう。

2013-11-05

「21世紀の歴史」を読んだ

ちょっと昔の本だけど、著者のジャック・アタリという方はその道(どの道?)では有名らしい。

本の中身は未来がどうなるか予想する系で、

  1. 2000年中盤には、国家を超えた市場主義が世界を支配してお金が全てという殺伐とした時代が到来(超帝国)
  2. それに対して反対する人たち、宗教的な争い、貴重な資源(水とか)を巡って争いが絶えなくなる(超紛争)
  3. 上記二つに対抗する動きとして、収益にとらわれず愛他主義の心を持って活動する調和重視型企業が現れて、各人のゆとりある暮らしが発展する(超民主主義)
らしい。
宗教もびっくりな終末、救済論だなあと。


本が厚いせいもあるのだろうけど、議論の流れが掴みづらく個人的には今ひとつ読みづらく感じた。

2013-11-04

「Maker Faire Tokyo 2013」へ行ってきた

Maker Faire Tokyo 2013(2日目)を見に行ってきました。500円も安くなるので前売り券を買って。
朝一から行っていたせいかもしれませんが、去年より会場が広くなって、ブースが回りやすかったような気がしました(一部の部屋はとても狭くて身動きできなかったけど)。

相変わらずArduinoをはじめとしたお手軽開発キットがたくさん陳列されていましたが、派生物も含めてそれ以外にもmbedやRaspberry piとかも並んでて、何か作りたいと思ったときはどれを使えばいいのやらと悩みそうです。久しくこの辺追ってなかったものですっかり取残された感が。。。

3Dプリンタもたくさん陳列されていて、これもどれがいいのやらさっぱりなのです。もの自体はどんどん安くなっていっているようなので、材料費の低減と、家にそれを置ける十分なスペースを期待したい、と。。。

インターネットから情報を取得して表示するサイネージを太陽電池で動かすっていう展示があったけど、とても実用性を感じた。覚えておくと後々役立つかもしれない、と思ったり。

Z-MACHINESというロボットのバンドがあったけど、ギターはターミネーターっぽい。ドラムのやたら腕があるのはなんとなく明和電気を思い出させます(って、演奏が終わった後、ご本人様がロボットの説明を受けていたようだけど、見間違い、気のせいかしら? 作業服を着ていなかったので)。


全方位カメラ使ってMake Faire New York(だったけ)を撮影した映像を流していたブース(具体的にどこのブースか忘れてしまった。。。)で聞いた話だと、Tokyoはやってみた系が多いけど、あっちだとStartUp的なビジネスチックなものが多いそうな。
とは言いつつ、Tokyoでも大学の研究室出展やら、企業ブースが段々と多くなっている気もするし、ここまでこのイベントが有名になってくると、そのうちビジネス色が強くなっていくのかもしれないと思ったりします(3Dプリンタ部分はそんな色が出てた気がする)。

こういうのを見ていると、自分もまたやってみたくなるものです。別のことで忙しいからなかなか厳しいのだけど。

2013-09-28

「未来をつくる資本主義」を読んだ

のっぴきならない事情(?)により読むことになった「未来をつくる資本主義」という本。一種のこれからの企業どうすればいいねん? 的な話題を扱ったものなのです。ヒラヒラな私ではなくて、もっとエライ様に読んでほしいと。

凄くざっくりにまとめてしまうと以下の通り。

  • 持続的発展こそ今後の企業がとる道
  • 経済的発展と環境保護(自然環境だけではなくて地域の文化的、社会的なものも含めるらしい)はトレードオフではない
  • 持続可能な発展の道のり
    • 環境保護(汚染の防止)
      • 必要なのは継続的改善、合理化
      • 環境の悪化を遅らせるだけでこれだけでは持続的ではない
    • 環境保護を越えて(汚染ゼロ、良い環境を促進する)
      • 必要なのは破壊的イノベーション
      • それを効果的に活用できる場所がBOP(貧困層 Bottom of the Pyramid)
      • BOPをただのターゲットとか市場だと考えて、元々富裕層向けの商品を低価格向けに見せ変えるだけだと、よそ者扱いされて結果的に失敗する。
    • 土着化
      • 商品を押し付けるのではなく、そのコミュニティとともにビジネスを共創していくことで、共に発展していける持続可能性が得られる
「イノベーションのジレンマ」とか「デザイン思考」的な話につながるのかなとも思います(本書中にイノベーションのジレンマの参照はあった)。
あと聞こえはいいけど、大変だろうなあと。事実、幾つかの失敗例も本書には載っていました。

人見知り性質な自分としては、「土着化の部分で現地にとけ込んでコミュニティと協力する」という件が一体どういう状況なのかまったく想像がつかないのです。見知らぬ土地へいって見知らぬ人達とコミュニティを作っていくのって相当大変だと思うのだけど、営業や企画畑な人達はそうでもないんでしょうか?
やっぱり何よりもコミュニケーション力ってことか。。。

2013-08-20

豊島とかもろもろ旅行

前回の瀬戸内芸術祭で直島行ったので(時が経つのは早い…)、今年は豊島あたりに行ってみるしかないだろうということで、行ってみました。
ただ行くだけでもあれだと思っていたら、YCAM10周年らしいけどいまだ行ったことがなかったので
、じゃあついでに行ってきました。

2013-08-17

東京駅から「萩エクスプレス」で一気に山口へ。

2013-08-18

帰省ラッシュに巻き込まれたらしく、高速バスは二時間遅れで11時ごろ山口に到着。そこから徒歩でYCAMへ。暑い。。。
イベントの谷間だったらしく、人はそんなにいなかったです。時間的にそれほど滞在できなかったけど、時間指定の作品もあったのでもっと時間的余裕を持っておけば、と思いました(しようがないとは言え、バスに時間遅れは悔やまれる)。
コンタクト・ゴンゾの鑑賞ツアーを見ましたが、山サーフィンとか私だったら確実に良くて擦り傷、悪けりゃ骨折しそうです。
(建物の主がどちらかは知らないけど)併設されてる図書館が広い。
YCAM
午後はひたすら移動。18切符で鈍行です。
13時ごろに山口駅→新山口→岩国→糸崎→岡山(20時半ごろ)
時間があれば岩国の錦帯橋とかも見たかったけど、さすがに無理だった。

2013-08-19

メインの瀬戸内芸術祭。
岡山→宇野→フェリーで豊島(家浦) 11時ごろ着。
フェリーは人でいっぱいでした(立ってる人がいたほど)。中国からの団体観光客も居たらしく、やたら中国語らしき言語が飛び交っていた。
レンタルサイクルを借りようとしたけど何処もすでに全台貸し出し済でした。この時点ですでに計画破綻。
しようがないので、バスで「豊島美術館」へ。ここが一番混雑するらしいので(10時ごろにすでに30分待ちだったらしい)、何よりも先に整理券をゲットしにいきました。私が着いたころ(11時半すぎ)で1時間待ち。。。

待ち時間の間に、唐櫃港を通って「心臓のアーカイブ」を見に行きました。徒歩で20分くらい。とにかく暑い。
心臓音のアーカイブ クリスチャン・ボルタンスキー
ほとんど休憩する暇なく、「豊島美術館」へ。一言で言うと贅沢すぎる空間です(直島の時の地中美術館でも似たような感想を持った)。内部の写真は取れないのでうまく説明はできないけど。混んでなければ言う事なしです。。。
豊島美術館と棚田
美術館の後は周辺のスポットをめぐりつつ食事にしようとしたら、「島キッチン」は1時間待ちだったので諦めて、家浦港へ戻りました。
途中にあったお店で小粒スコーンを食べる。。。店員曰く元々人が多いけど今日は特に人が多いらしい。その日は直島がお休みでみんな豊島に集まってきたらしいとのこと。お盆を外したはずなのに完全に来る日を間違えてしまったらしい。。。

最後に「豊島横尾館」へ。なんともいえない異空間っぽさが良かったです(全体的に赤い!)。

高松経由で帰ろうと思ったら、高速艇のチケット発売一時間以上前からすでにチケット売り場に長蛇の列。。。このチケット(17時20分発)を逃すと、高松直行便がなくなると聞いては並ぶのもしかたなしか。。。
あまりの人の数に臨時便が出ることになったらしく、無事に高松へ行けました。島内バスも午後から臨時便が出ていたので、このあたりの柔軟な対応(緩い感じ?)はうれしい限りでした。

高松港周辺をぷらっとして、岡山に戻る。

結局この日の食べたのは、朝食を除けば、カロリーメイト、ドーナツ、スコーン、高松でうどん、あとはひたすら水分、水分!、水分!!という見事な偏食っぷり。
I'm here. ここにいるよ。 谷山恭子

2013-08-20

岡山 8時半出発 →播州赤穂→姫路→京都 12時ごろ着

前回と同じく、なんとなくシメは京都に。
龍安寺の石庭と仁和寺をめぐっていたら時間がなくなって、結局昼食は京都駅前のお蕎麦屋さん。。。
龍安寺石庭

反省

  • 日焼け対策は万全に。。。
    • おとなしく春開催か秋開催にしておけば。。。
  • 直島が休みの日に豊島に行ってはいけない。人が集中して激混みです。
    • どうしても行くならかなり早めの便の船に乗らないと、レンタルサイクルは借りられない、バスや施設も混み込みで、予定を消化できない。。。
    • よく考えると直島も豊島も常設展示が多いので無理に芸術祭期間中に行かなくてもいい気がする。。。
    • もっと人の少ない頃にまた行きたい。
  • 事前調査重要
    • ガイドブック持たずに挑んだのは自分くらいか?
    • iPhoneアプリのガイドブックは便利。今何処にいるかと、インフォメーションが手放せない。バス時刻表も表示してくれたら最高。
  • 予定が過密すぎた
    • 時間配分へたっぷり。
    • 食事や休憩時間が十分取れなかった。旅行の醍醐味のひとつはおいしいご飯のはずなのに。。。
    • ガイドブックを持たずに行ったからかしら。
    • 今度こそは余裕のあるセレブリティ溢れる旅行にしたい。(まず18切符で行くのを考え直せ??)
  • 直島、豊島と行ったので、犬島にもいつか。。。

2013-07-20

「クリティカルシンキング 入門篇」を読んだ

最近本しか読んでない・・・。

気になるテーマだったので読んでみた。 http://www.amazon.co.jp/dp/476282061X
タイトルからすると批評のための考え方? って印象を受けるが、そうではなくて、「人ってものごとをどうしても偏って考えてしまいがちだから、その事を認識した上で、思い込みによらず、注意深く観察し論理的に考えましょう」ということらしい。
偏った考え方とはどういうものかを示すために、「認知的不協和」といった心理学的な用語がたくさんでてくるが、それぞれが詳しく例も含めて説明されているので、それほど無理なく読めた。

読んでいくと、結構あるある、的な例がたくさん出てきて、胸が痛くなるような部分も多々ある(特に三章の「他人の行動を説明する」と四章の「自分自身を省察する」)。。。
例えば:

  • 自分が失敗したときは周りのせいにして、他人が失敗したときはその人の気質に原因をもとめる
  • 誰かが酷い目にあった時に、その人が被害を受けるに値する何らかの罪があったと考えてしまう
  • テストとか本番前に「自分全然練習してないし」(本当はそこそこ練習してる)とか言ってしまう


なるほどなるほど、とは思いながらも、その偏った考えを排除するのは難しそうだなあ、とも思う。相当な訓練や自分の偏った考えを冷静に指摘してくれる人が必要だろうな。

2013-05-18

「はじめての構造主義」を読んだ

何を思ったのか、「はじめての構造主義」という本を読んだ。少し古めの本だけど、ググったりしたところ、構造主義について知りたければ、最初に読むにはオススメらしい。IT系の技術書ではないので、多少古くても問題はない・・・はず。
本の紹介に「軽快な文章で歯切れよく迫る」、とあるが、どちらかというとフランクで馴れ馴れしい部分があって、人によっては不快に感じるところもあるかもしれない。

内容そのものは面白かったし、構造主義がおぼろげながらこんなものかなと、分かった気がした(必ずしも、分かった=自分の解釈が正しいとは限らないが)。

本書の前半に、レヴィ=ストロースという最初に構造主義の考え方を示した方の仕事について書かれているのだけど、そこだけ読んでもよく分からない。章の立て方の問題なのか、重要なことを後に引っ張るエンターテイメント的発想なのか、とにかく、最初のうちはどの辺りが構造なのかがもやもや感を残したまま読むことに……。
後半の、構造主義のルーツの紹介として、数学との関係の説明が入ると、ようやく何となく構造の話が分かりはじめた。どうやら、最終的には数学の群論的なことをそれ以外の分野(言語学や神話学)でやりたかったらしい(解釈違ってたらごめんなさい)。この辺で「なるほどー」と思うのは、自分が理系頭だからだろうか……。

こういう思想系の本を読むと、数学とか物理とか哲学とかそれぞれの学問が独立に存在するのではなくて、影響を与え合っているのだな、と感じる(数学とか物理の言葉を、その他の分野で乱用することを気に入らない人達もいるらしいが)。

歴史って重要だなって、最近思う。

2013-04-27

「人はなぜだまされるのか」をよんだ

ちょっと前にBLUE BACKSの「人はなぜだまされるのか」という本を読んだ。
進化心理学というのは初めて聴いた単語だった。
心の動きが形成された経緯を生物進化論に基づいて考える
 ものらしい。
人間の祖先がその昔(数万から数百万年の単位・・・)、とある環境にさらされていて、その環境で生き残るには、ある「行動や考え方」を取った方が生存に有利だった。その「行動や考え方」の元となった遺伝子が生き残って、今の人間にはその「行動や考え方」が広まった、と考えることらしい、、、間違ってるかも。

記憶は事後的や想像によって何時しか歪められることがあったりするとか、偶然であっても人はそこに法則があると思い込みたくなるなど、いろいろ興味深い内容だった。

人の行動の理由を過去の環境と遺伝から説明するのは、分かりやすく、納得もしやすいのだが、そんな単純に説明できるモノなのか、という気もする。

あと、こういう「行動や考え方」の傾向を示す遺伝子を持ったので生き残ることができた、と、生き残った連中の遺伝子はこういう「行動や考え方」の傾向を示すことが多かった、を混同しそう。

2013-02-24

「メディアはソフトウェアになる」

メディア芸術祭で「メディアはソフトウェアになる」というタイトルで受賞者プレゼンテーションをしていたので、聞いてきました。

モデレータ曰く、タイトルはこの論文から借用したらしい。
自分は読んでないけど。

「勝手に入るゴミ箱」のプレゼンテーションは、ゴミ箱自体もすごいけど、作られた動画がすごいと思います(そこも大きく評価されたとのこと)。
それ以上にすごいと感じたのは(ワンルームの)家に、NCスライサーとかオシロスコープとかが置いてあること。(自分は、そこまでの投資はできない。。。)

「I am Synth」のプレゼンテーションされていた方の話し方が漫談のようで面白かった(格好も漫談師のようだった)。アプリそのもののデモだけ見せられても、へえそうなんだ、で終わりそうなのだけど、そのアプリ開発へいたる話は、プレゼンターの話のうまさも相成って、相当面白かった。


その他興味深かったこと

DIYとか、DIWO(Do It With Othersの略らしい)、オープンソースの流れについてどう思いますか?という質問の答えが対照的で興味深かった。年齢やそれまでのバックグラウンドで、このあたりの流れの感じ方がぜんぜん違うのだ、と思い知らされます。
  • 「ゴミ箱」の開発者:調べやすくなって、動画とかでアウトプットしやすくなって、やりやすい時代
  • 「Synth」の開発者:怖くてしようがない。ホビーでビジネス以上のことが行われていて、しかも無料。
    • 昔から物作って売る商売をしていた人たちはこの流れが理解できない
    • そんな人たちも、発想を変えないといけないと頑張っているが、簡単ではない
    • でも、新しいことができそうな気はする
「Synth」の開発者は、音楽作りはそれを作曲するための機器のインターフェイスでできることが変わってくる。ツマミ、やボタンの押した感じ等。iPadなどの新しいインタフェースが登場して新しい音楽が作られるだろうか?
新しいインターフェイスによって新しいものができるのではないか?ということらしい。


こういう賞を受賞できる方々は、いろんな熱意や考え方を持っているのだなあ、と感じます。

2013-01-28

最近機械学習という単語を聞いたので

特に取り留めのない内容で、以下最近機械学習って単語に連続して出会った、という話。

http://news.mynavi.jp/articles/2013/01/28/windows8report/001.html
http://news.mynavi.jp/news/2013/01/28/118/index.html
という記事を見つけて、どうやらマイクロソフトがNUIに関する取り組みを発表していたらしい。
この中で、次に重視することとして「Big Data and Machine Learning」が挙げられている。まあKinect自体もMachine Learningの賜物だろうと。

あと思うところがあって、最近『脳の情報を読み解く BMIが開く未来』を読んでいるのだけど、この本でもBMI(ブレインマシンインターフェイス)で成果を上げることができた技術として「機械学習」が挙げられていた。機械学習やその他技術を駆使することで、非侵襲型の測定機器を使っても侵襲型の計測機器に匹敵する有用な情報が得られ、被験者の訓練も必要なくなった、的な話しが書いてある。
ちなみにBMIも一種のNUIだろうか?頭に計測機器をつけるあたり、ナチュラルな感じはしないけれども……。

そう言えば、先月の『日経サイエンス2013年2月号の記事』にも機械学習の記事があった。こちらはレコメンドエンジンの話だった。

最近流行っぽい機械学習だけど、今後ますます応用範囲が広がってみんな使うようになるのかなあと。経済雑誌に取り上げられる日も近いか??(アメリカの有名なジャーナリストあたりが一般向けに機械学習の素晴らしさを解いた本を出版すると、こぞって記事が書かれる、そんな気がする)

PRMLの本が積読状態になりつつあるので、勉強しないと……。


BMIの本でも日経サイエンスの記事でも、過学習が大きな問題だ、と取り上げていたけど、実用時にはみんな苦労するところなのかしら??実用で使ったことがないのでよく分からない。


2013-01-27

「qpstudy 2013.01」へ行ってきた

http://atnd.org/event/201301qpstudy
初参加。一度は行ってみたいなあとずっと思っていて、テーマ的にも興味があったので。いきなり登壇者にビールが振る舞われていたので、ここは「酒(と書いてガソリンと読む)でも入れて、言いにくそうなことでもぶっちゃけ言い合おうぜ」って会なのでしょうか??

テーマはDevOps。ここ数年で言われるようになってバズワード感漂うものでした。
世の中的情報や、企業が宣伝するDevOpsはツール的な話が多いけど、基本は組織、ビジネス、カルチャーに関わる考え方みたいなものらしいとのことです。「Dev側とOps側でどうやって連携して行くか。そしてこのカルチャー、考え方の手段として、Ops側にDev的なツールや方法論で運用管理の効率化を目指しましょう(またはその逆?)」という理解で間違っていないのかな。
だから、今までDevとOpsが良好な関係を保っていたなら、今更DevOpsなんて……、ということになるらしい。

勉強会は登壇者間のパネルディスカッション形式でしたが、あまりにも話が発散しすぎてまとまった感じはしませんでした。もともとまとめる気も無かったらしいですが(てか、ディスカッション形式で話がまとまった事なんて見たこと無いけど)。
とにかく様々な立場の人が居ます。単純にDevとOpsに分かれるものではなく、その中でも自社で全部開発から運用しているところの人や、受託開発をしているSIerの人、開発も運用もそれぞれ別の会社にお願いしてそれらのマネジメントをしている人まで。立場によって状況も考え方も契約形態も異なる以上、一概にDevOpsと言ってもそれに期待する者はそれぞれ異なって、統一的な見解など出せようはずもない、という事みたいです。

でも、DevOpsという言葉が(どの程度の範囲かは知らないけど)脚光を浴びるということは、今のままでのDevとOpsの関係について疑問を感じている人が少なからず居ることは確かだろうと思う。この辺りは誰もが一家言持っていそうです。


問題は境界線で発生すると言っていた方がいましたが、DevとOps以外にも実際はお客さんの立場、営業、企画側の立場も登場してくるし、下手するとDev, Dev間やOps, Ops間でも境界線もあるくらいなので、火種となる境界線は枚挙にいとまがないなあと。DevOpsの考えを突き詰めて行くと、組織や会社のあり方にまで発展するのは自然な流れなのだろう。


個人的には、DevとOpsの両方の理解があって、双方の立場を考慮して決断してくれるマネージャが居てくれるだけでも大分違うのかなあと思います。そんなスーパーマンそんなに居るのかという問題はありますが。
あと、DevがOpsに手を出す、OpsがDevに手を出すには、という話もありましたが、サーバの立て方、プログラム言語を知っている程度ではあまり役に立たないのかなあと思ったりもします(もちろん必要ないとは言わない)。技術とはもっと違った、運用時に気をつける勘所とか、手順作成の考え方とか、開発方法論とか、仕様取り決めの駆け引きとか、そういった、経験とか政治的な知識も必要なのかなあと。DevOpsがカルチャーでマインドだと言う以上、DevがOpsのカルチャーを知る、OpsがDevのカルチャーを知る必要があるのだろうと思う次第です。
うん、確かにスーパーマンだ……。


最近気になることとしては、DevとOpsの連携を密にしたいという流れがある一方で、DevとOpsの分離を明確化したいという流れもある。理由は、会社が違う、部署が違うから責任範囲を明確化したい、収益構造(Dev, Opsのそれぞれどこでコストがかかっているのか)を明確化したい、セキュリティ上の理由、なあなあ開発、運用を無くしたい(非属人化)等があるそうな。
この二つの考え方は相反するのか、両立できるのだろうか、と思ったりします。

以上、取り留めのない感想。

2013-01-02

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ

なんて今更間満載!
図書館で借りたのだけど、複数本あるのに全部貸出し中で、予約しないと借りられなかった。今でもそれなりに需要はあるのだろうか。

本の内容としては、不動産や株の投資に関するモノだったが、そこだけに限らず、色々な分野においてもそれなりに示唆のある内容だとは思う。
例えば、最後の方に「たとえ自分が苦しい状態でも、人に積極的に物事を教え与える、するとそれが自分に返ってくる」的なことが書かれている。今だと時々言われている「ブログや勉強会で積極的に情報を発信すれば、より多くの情報が自分のところに入ってくる。情報は発信したところに集まる」的な話に近いかと思う。

こういった本を読んで何時も思うことは、もし世界中の人々がこの本を読んで感銘を受け、書かれている内容を実践しようとしたら、社会は成り立たなくなってしまうのではないかと。例えば「自分より頭のいい奴を雇え」といった話があった。もし全員がこの教えを実践したら、雇われる人がいなくなってしまわないかと思う。
ラットゲーム(お金のために働いて一生お金に苦労する状態)を抜け出せ、と本書にはあるのだが、大量のラットゲームを演じている人達でこの社会は成り立っているところもあるのかなあと思わなくもない。良いか悪いかは置いておいて。そういったものを何とかしようとしたら、もはや個人云々ではなくて政治の問題かなと思う。
これも自分がお金や経済、政治のことをあまり分かっていない無知からくる杞憂なのかも知れない。

とりあえず、もう少し経済の基本的な知識は勉強しておいた方が良いかなと思った。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...