SyntaxHighlighter

2013-05-18

「はじめての構造主義」を読んだ

何を思ったのか、「はじめての構造主義」という本を読んだ。少し古めの本だけど、ググったりしたところ、構造主義について知りたければ、最初に読むにはオススメらしい。IT系の技術書ではないので、多少古くても問題はない・・・はず。
本の紹介に「軽快な文章で歯切れよく迫る」、とあるが、どちらかというとフランクで馴れ馴れしい部分があって、人によっては不快に感じるところもあるかもしれない。

内容そのものは面白かったし、構造主義がおぼろげながらこんなものかなと、分かった気がした(必ずしも、分かった=自分の解釈が正しいとは限らないが)。

本書の前半に、レヴィ=ストロースという最初に構造主義の考え方を示した方の仕事について書かれているのだけど、そこだけ読んでもよく分からない。章の立て方の問題なのか、重要なことを後に引っ張るエンターテイメント的発想なのか、とにかく、最初のうちはどの辺りが構造なのかがもやもや感を残したまま読むことに……。
後半の、構造主義のルーツの紹介として、数学との関係の説明が入ると、ようやく何となく構造の話が分かりはじめた。どうやら、最終的には数学の群論的なことをそれ以外の分野(言語学や神話学)でやりたかったらしい(解釈違ってたらごめんなさい)。この辺で「なるほどー」と思うのは、自分が理系頭だからだろうか……。

こういう思想系の本を読むと、数学とか物理とか哲学とかそれぞれの学問が独立に存在するのではなくて、影響を与え合っているのだな、と感じる(数学とか物理の言葉を、その他の分野で乱用することを気に入らない人達もいるらしいが)。

歴史って重要だなって、最近思う。

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