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2014-08-27

北海道へ行ってきた

北海道へ行ってきた。
一応目的は超ミーハーっぷりを発揮して札幌国際芸術祭を見に行く、なのだけど、本音は何でもいいから北海道へ一度行ってみたかった、だけ(とりあえず何でもいいから理由をつけないと重い足が動かないのよねえ)。
行く前は雨予報だったけど、ほんの一時ぱらついたことはあっただけでだいたい晴れていた。とは言っても北海道の別のところでは大雨で土砂崩れが発生していたので素直には喜べず、本当にただ運が良かった、と思うしかない。

初日

新千歳空港に到着して、札幌……には行かず、そこを通り越して小樽へ。折角だし札幌以外で、しかも手近なところにも行ってみたいなあって。しかし片道1780円とは結構お高い。
小樽駅から、運が方面へ下って(緩やかな下り坂だった)運河方面へ。運河の町といっても運河が網の目のように張り巡らされているわけではなくて、海の手前に大きな運河があるだけのようだった。歴史ある建物の雰囲気を見ると、横浜に近い?
それから何を間違ったのか、手宮方面へ向かう。お土産屋さんが並んでいる観光ストリートとは正反対。別に反骨精神を見せたいわけではなくて、ただ詳しい地図を知らなかっただけ・・・。
途中、ローカル感あふれる音楽フェスを見て、たどり着いたのが「小樽市総合博物館本館」。古い鉄道やSLが展示されていた。北海道初の鉄道が、札幌から今は博物館になっている場所だったらしい。
特に鉄ちゃんなわけではないのだけど、SLが転車台に載って方向を変える様子が見学できたりするので、これはこれで面白かった。
元々人は多くないけど展示室は更に人が少なかった。二階に科学展示室があって、つくばのエキスポセンターを何分の一にしたかのような雰囲気だった。。。

戻りがけ、なんとなく気になったので博物館正門前にある「手宮洞窟保存館」へ行ってみた。どこかの宗教施設みたいな建物で、当然、観光客など誰もいない……。
この洞窟の岩壁には1600年前に彫られた変わった文様があり、日本に洞窟に彫刻があるのはここと隣の市にある「フゴッペ洞窟」だけらしい。入館してすぐにある解説で「ラスコーの壁画」を持ち出してきて、やたら期待度(ハードル)を上げてきたのだけど、実際は文様だと言われないと気付けないぐらい、かなり目を凝らさないと分からなかった。

ここからは観光客らしく、お土産屋さんストリートへ。こちらは博物館の人口密度が嘘のように人がたくさんいた。軽く眺めて、オルゴール館へ。なかなかいい雰囲気。2000円くらいの手頃なものから1000万円越えの超高級品まで並んでた。
日が暮れた頃に天狗山ロープウェイへ行く。北海道三大夜景の一つとのこと(残りは函館と札幌らしい)。日が暮れると風が強くて寒い。有名どころらしいので観光客がこぞって見にくるかと思ったら予想外に人がいなかった。
最後に折角なので小樽ビールとやらを飲む。いくらフルーティーとか爽やかとか形容されていても所詮はビール、苦い。
 

歩数計カウント:18812歩

2日目

小樽はもう少しゆっくり見たいところだけど朝一で札幌へ戻る。札幌市街は名古屋の栄っぽい印象を受けた。
で、ようやく建前上のメインイベントである札幌国際芸術祭巡りへ。こういう街巡りイベント系(瀬戸内芸術祭とか)は事前の移動計画が重要なのだけど(そして、計画立てても大抵その通り行かない)、今回も曜日の関係でかなり無理のある行程になってしまった。理想はシャトルバスなどもあって、
  • 1日目「北海道立近代美術館」→「札幌芸術の森」
  • 2日目「モエレ沼公園」→「市街のその他施設」
いかんせん1日目は近代美術館が休み。2日目も飛行機の時間を考えると、
  • 1日目「札幌芸術の森」→「モエレ沼公園」
  • 2日目「北海道立近代美術館」→「市街のその他施設」
順序になってしまった。特に1日目が郊外から郊外への大移動(南から北へ)でしんどい。オススメはまったくしない。
ともあれ、中心街から「札幌芸術の森」へ。地下鉄、バス一日載り放題パスを買ったが、バスの定額範囲を超えると途中から使えなくなる、という罠があって、あまり必要ないかもしれない。
そして「芸術の森美術館」。平川裕樹という方の作品が良かったなあ、と感じた(具体的に何処が良かったのか、と聞かれても困る。なにせ似非愛好家なので)。
芸術展自体のメインは美術館なのだけど、施設としてのメインは野外美術館の方らしい。野外にたくさんの彫刻があって、とにかく広い広い。真面目に見て回ると軽く一時間超える。

市街へ戻って、昼ご飯(ベタにラーメン)を食べて今度は、モエレ沼公園へ。この公園も広い。レンタル自転車がないと公園一周するのは大変。ただ芸術祭自体はガラスのピラミッドのみなので、そこだけが目的なら自転車は必要ない。
展示されていた作品の1つが、「フォレスト・シンフォニー in モエレ沼」と呼ばれるもの。国内外の樹木にセンサーを取り付け生体信号を音楽に変換するらしい……って、去年YCAMで見たぞ、おい(確かにあっちも坂本龍一が参加していたな)。

市内に戻って、夜は観光客らしく、時計台やらテレビ塔を見る。

歩数計カウント:26890歩

最終日

まず「北海道庁赤れんが庁舎」。ここで紹介されている北海道の歴史や樺太などとの関わりが予想外に良かった。中国か韓国の観光客ツアーの方々がいたけど、添乗員は一体どんな解説をしていたんだろうか? 芸術祭としては最近話題のゴジラの音楽作った伊福部昭の展示をやってた。

次に「清華亭」。古びた建物に作品があって、ここだけ某島の家プロジェクト的雰囲気がなくもない。ここには毛利悠子という方の作品があって、個人的にはこの作品が一番好きかも(どこがと言われても、以下略……)。この方の作品どこかで見たことあるような、でも思い出せない。

北海道大学のクラーク胸像(全身像は全然別のところらしい)を見て、近代美術館。ここはあまり語ることはなくて、雪の結晶の展示が良かったくらい。メイン会場なのだけど……。

札幌市資料館。「とくいの銀行」とそれを利用して北海道の本当の開拓史と妄想を組み合わせて作る「開開拓史」が無駄な大人の本気感があって面白かった(ただ、北海道を知らない人が見るとどこまで本当なのか分からない)。

最後に500m美術館とチカホ。人通りがあるのでゆっくり見られない。毎日人が通る場所におく作品は、徐々に雰囲気が変わっていくものだと出勤、通学で毎日見る人も飽きないだろうなあ、と思う。

歩数計カウント:18376歩

さいごに

  • また行きたい。
  • どうして、自分の旅行ってこう突貫的なものになってしまうのだろうか……?
  • ネイチャーツアーにでも行ったのかと思わせるような歩数計カウント、北海道は広いからという理由では片付けられない。どうしてこうなった?
  • 「北海道限定」と書かれたドリンクを見ないと、北海道へ来た感がしないのはどうしてだろう?


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