気になるテーマだったので読んでみた。 http://www.amazon.co.jp/dp/476282061X
タイトルからすると批評のための考え方? って印象を受けるが、そうではなくて、「人ってものごとをどうしても偏って考えてしまいがちだから、その事を認識した上で、思い込みによらず、注意深く観察し論理的に考えましょう」ということらしい。
偏った考え方とはどういうものかを示すために、「認知的不協和」といった心理学的な用語がたくさんでてくるが、それぞれが詳しく例も含めて説明されているので、それほど無理なく読めた。
読んでいくと、結構あるある、的な例がたくさん出てきて、胸が痛くなるような部分も多々ある(特に三章の「他人の行動を説明する」と四章の「自分自身を省察する」)。。。
例えば:
- 自分が失敗したときは周りのせいにして、他人が失敗したときはその人の気質に原因をもとめる
- 誰かが酷い目にあった時に、その人が被害を受けるに値する何らかの罪があったと考えてしまう
- テストとか本番前に「自分全然練習してないし」(本当はそこそこ練習してる)とか言ってしまう
なるほどなるほど、とは思いながらも、その偏った考えを排除するのは難しそうだなあ、とも思う。相当な訓練や自分の偏った考えを冷静に指摘してくれる人が必要だろうな。
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