(時間的にもお値段的にも)全部は取れないので、日経サイエンスを買っている身としては、編集者さんの御尊顔を拝んでみようと、2日目2限目の古田彩さんによる量子コンピュータの話を聞きに行きました。
普段だったらまず聞くこともない分野の話だけに、興味深かったです。
中身は、量子コンピュータとは何ぞや的な話に始まり、
- (素因数分解など)ごく一部の計算が超高速にでき、原子の挙動を正確にシミュレートできる、らしい
量子力学の解釈の問題になって、
- 波束の収縮派とか多世界解釈派
- 多世界解釈派は量子力学に限界を求めない、原理主義的なところがあるだとか
- 長年炎上する話題なので、あえて触れないこともあるだとか……
- 量子論の背後に情報の原理があるんじゃないか? だとか
- 逆に、情報は物理であり、計算操作は物理学、だとか
- で、量子コンピュータは計算と物理学を結びつける意味が大きい、なんて
お話はメモを取る暇もないほどの怒濤の展開で、内容も難しく、特に終盤ほとんど付いて行けませんでしたが……。
それでも、楽しく解説していただいて、面白かったです。