1/22に青山ブックセンターでイベントがあって、その中で、ストーリー・ウィーヴィングと言う話が出てきて、興味深く感じたので、ものの見事に本屋の策略に嵌り、上題の本を買った次第です。
講演の内容や本の内容から見るに、ものつくりの分野でプロトタイピングと呼ばれる、作りながら議論してより良いものを作っていこうと言う方針に対になるような考え方らしく、ものを作るためのコンセプトも最初に作ったきり(または後付け)ではなく、議論しながら(プロトタイピングしながら)より深めていこう、と言った感じの内容らしい。本には、ストーリー・ウィーヴィングの考え方とそれを実践するためのワークショップの記録の構成でした。
言われてみれば、当たり前のような気がするのですが(それ故によい考え方だなあと言えるのだけど)、その中でも良いなあ、と思ったのが、作者/否作者から、チームみんなが作者の状態にする、という部分と、コンセプトの幹と枝葉にわけて、幹は共有して、あとは個々人の解釈を許容する、という部分でした。
前者は、結構今の開発、ものつくりが、発注者/受注者、デザイン考える人/作る人みないな、非対称な関係で結びついているものを、フラット(行為者)にする考えなのかなあ、と思いました。それって、ITの開発で言われている、アジャイル(発注者を巻き込め的なプラクティスがあったような)にも近いものかも、と思ったりします。
後者は、結構一つの製品に対して、各々がかなり異なる考え方を示しているシーンなんかを間近で見たこともあって、こうなると、色々不幸な展開が待っていることが多く、幹をみんなで共有するってのが、重要だなあと思うのでした。
こういう考え方を、今の仕事にどうやって活かせていけるのだろうか。
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