SyntaxHighlighter

2013-09-28

「未来をつくる資本主義」を読んだ

のっぴきならない事情(?)により読むことになった「未来をつくる資本主義」という本。一種のこれからの企業どうすればいいねん? 的な話題を扱ったものなのです。ヒラヒラな私ではなくて、もっとエライ様に読んでほしいと。

凄くざっくりにまとめてしまうと以下の通り。

  • 持続的発展こそ今後の企業がとる道
  • 経済的発展と環境保護(自然環境だけではなくて地域の文化的、社会的なものも含めるらしい)はトレードオフではない
  • 持続可能な発展の道のり
    • 環境保護(汚染の防止)
      • 必要なのは継続的改善、合理化
      • 環境の悪化を遅らせるだけでこれだけでは持続的ではない
    • 環境保護を越えて(汚染ゼロ、良い環境を促進する)
      • 必要なのは破壊的イノベーション
      • それを効果的に活用できる場所がBOP(貧困層 Bottom of the Pyramid)
      • BOPをただのターゲットとか市場だと考えて、元々富裕層向けの商品を低価格向けに見せ変えるだけだと、よそ者扱いされて結果的に失敗する。
    • 土着化
      • 商品を押し付けるのではなく、そのコミュニティとともにビジネスを共創していくことで、共に発展していける持続可能性が得られる
「イノベーションのジレンマ」とか「デザイン思考」的な話につながるのかなとも思います(本書中にイノベーションのジレンマの参照はあった)。
あと聞こえはいいけど、大変だろうなあと。事実、幾つかの失敗例も本書には載っていました。

人見知り性質な自分としては、「土着化の部分で現地にとけ込んでコミュニティと協力する」という件が一体どういう状況なのかまったく想像がつかないのです。見知らぬ土地へいって見知らぬ人達とコミュニティを作っていくのって相当大変だと思うのだけど、営業や企画畑な人達はそうでもないんでしょうか?
やっぱり何よりもコミュニケーション力ってことか。。。

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